RAMAR活動休止!!『酒井悠介』単独インタビュー・前編

『RAMAR活動休止!! 緊急対談』最終章は、HYPERMANIAの結成から18年、RAMARの歴史から数える事14年、フロントマンとし揺らぐ事なく、今と向き合いメッセージを発信し続けてきたVo.酒井悠介『単独インタビュー・前編』活動休止ラストアルバムとなる「ETERNAL SOUL」について語ってもらった。


 
~アルバム「ETERNAL SOUL」について~
 
インタビュアー(以下I):さて、酒井さん単独インタビューという事で。いろいろと話して欲しいことはありますが、、、まずはアルバムの事から訊きましょう。
酒井(以下S):宜しくお願いします。
 
I:元々このアルバムは、<活動休止>ということが先にあって作り始めたアルバムではなく、結果的に区切りの一枚となったわけですが、、改めて今現在の感覚でこの7曲について振り返っていければと。
まずアルバムタイトルについて。「ETERNAL SOUL」。どんな思いが込められたタイトルなのでしょう?
S:人の魂だったり精神たるもの、例え体、形がなくなったとしても語り継ぐものがある限り、親から子へ、そして子からまたその子へ受け継がれていくものだと思うのですよ。
僕も母親から中学時代「アリス」を勧められ、ある意味じゃ音楽の道を歩む切っ掛け!?が生まれたし。。。そして高校の頃出会った今はもう解散しちゃって存在しないバンドの楽曲が今だに僕の心に色褪せる事なく息衝いて、辛い時は一諸に泣いて、嬉しい楽しい時は一緒に笑って、それが思い出としてじゃなく今を生きてる自分に、その時々、場面場面で多くの勇気や希望をくれるみたいに。。。
活動休止となり、一先ず形はなくなってしまうけど「RAMARはみんなの心の中に永遠に」そんな意を込めつつ。。。それと同時に昨年の震災の際、仙台に住むRAMARっ子が、Twitterで「Wild Flowers聴いて頑張ってます!」って呟いてた事を思い出し、それはBRIDGEリリースの際行なった、全国ツアーだったり、コトブキヤとのコラボイベントだったり通しても痛感した事なのですが、「ゾイド」「Wild Flowers」初め、僕等の楽曲が、僕等が知らぬ所で一人歩きし、誰かの人生の役に立ててる事実。
音楽はありがたい事に記録されCDだったり配信だったりそれぞれが望めば求めればいつだってすぐに会えるものだし、「RAMARはいつでもみんなの心の中に、側にいるよ」って想いを込めてのタイトル「ETERNAL SOUL」です。
 
I: 1曲目に収録されているのは「ENDLESS ADVENTURE」。この曲は二度目のゾイドとのコラボ、KOTOBUKIYA HMMシリーズ5周年のテーマソングとして、シールドライガーラマースペシャル(プラモデル)と同梱でリリースという形でシングルカットされたわけですが。。。あの当時と今現在とでは若干この曲を演奏する気持ちや立場、感情に変化があるのではと勝手に思っているのですが、そのあたりはいかがでしょうか?
S:この曲はBRIDGEを出した後、全国ツアーを終えて、残りは東京のみっていう時に書き始めた曲で、その後KOTOBUKIYA HMMシリーズのテーマ曲として完成させました。次の僕等を代表する曲を、という意識で書いた曲。
BRIDGEのリリース、そしてそのあとの全国ツアーで、いろんな人達と触れ合って、まだまだ僕等は出来るな、という強い意識を持てた時期に書いた曲だったのですが、、、今活動休止ということになって、改めて聴き直してみると、まあ休止と言えどもそれぞれの道というのは続くわけで、それぞれのこれからの道に旅立つ上での応援歌と言うか、自分も励まされるし、応援してくれる皆さんも励ます事が出来る1曲になったんではないかとは思います。それぞれの背中を押してくれる1曲じゃないかなと。
ツアーリハとかやっていても、作った時より一段階上に行けて、今は今のモチベーションでやれている感じがします。気持ちが熱くなりますね。
 
I:2曲目、「ISHIBUMI」に関して。この曲はどういう曲なんでしょう?
S:この曲は、ぶっちゃけてしまうと、映画の「おくりびと」を観て、凄く感動したんですよね。「父と子の絆」的な所で、ひとつの石に対する想いを話すシーンがあって、、、そこからヒントを得て、歌にしたいなと思いまして。。。最初は映画と同じく「父と子」からスタートしたんですけど、もうすこし「先輩後輩」「友達同士」だったりとか「恋人同士」の言葉だったりの伝え方、という感じで幅広く出来ればなあ、、と思って作りましたね。実は作り始めの段階では、この曲をKOTOBUKIYA HMM ZOIDS 5TH ANNIVERSARYのテーマソングにどうか、と思っていた事もあって、、、、当時山崎軍曹にプラモデル作りを教わっていたので、そういう「教えてもらう」という経験も大きく歌詞作りに影響している気がしますね。
 
I:続いて「my life」。これはいつ頃書き上げた曲なんでしたっけ?
S:元々馬場ちゃんが入ってきた時に原曲は出来ていて、歌詞も出来ていて。馬場ちゃん入った時に一度合わせてみたんだけど、そのときは馬場ちゃんのスパイスが入ってなくて、それまでのRAMARの延長線上というかね。一年くらい経って、馬場ちゃんがバンドに馴染んでから「もう一回やってみない?」って話をして。リズム観から、アレンジも変えて、馬場ちゃんのテイストが加わって、面白い感じになったんじゃないかとは思いますけどね。
歌詞的には男の弱い所、女々しさとか、一途な思いだとか。。
I:この曲とかはRAMARならではな感じがしますよね。歌詞もそうだけど、アレンジ、演奏も。
S:馬場ちゃんのスパイスがなかったらもっと普通の、というか特徴のない感じになってましたけどね。同期とかオケとかも含めて、馬場ちゃんの味が加わったものを聴いた時に、あ、一歩また違う所に進めたんだなと思いましたね。馬場ちゃんカラーがより出ている曲だと思います。
 
I:「今を生きる」。これに関しては楽曲のバックボーンみたいなものってライブでもMCで話したりしていますが、「活動休止」という事が決まって、またこの曲に対する新たな想いとかあるのではないかと思うのですが。。。
S:この曲も5月にやった東北アコースティックツアー等を経て、「ENDLESS ADVENTURE」同様、自分を励ます曲になっている気がしますね、すごく。
曲が出来たのは馬場ちゃん入って間もないときで、この曲も長くやっている曲なのですが、途中、唄っていてそんな熱くもならず、というか(笑)、ちょっと一歩引いて唄ってたのが、今は自分に近い感じで唄えていますね。作ったときの感じと近いな、という気がします。先日のRHとかでもいい状態で唄えていて、ツアーでも、まあ時間の都合で出来ない所もあるかとは思いますが、気持ちよく唄えるのではないかと思っています。あともうちょっとRHで合わせて行けば、新しい発見とかもあってまた違った「今を生きる」を聴いてもらえるんじゃないかという気はしています。
 
I :「忘れ鳥」。この曲は、、疾走感に溢れていてカッコいい曲なんですが、「どういう曲か?」というと、、、ちょっと言い表しづらい曲ですよね?
S : この曲は馬場ちゃん発信の曲なんですよ。昔俺が交通事故にあった事があって、その時に俺以外のメンバーだけでスタジオに入って、曲作ろうよってことで馬場ちゃんが持ってきたのがこの曲と「Last Stage」だったみたいで。退院したらすでにこの曲が出来ていて、「好きにメロディーつけて唄ってみていいから」ってことで始まった曲なんですよね。
歌詞の内容としては2つあって。
お正月にね、新しく買ったばっかりの車をぶつけた事があって。かなり凹むじゃないですか?家に帰って傷をとる研磨剤?みたいなので擦ったら余計ひどくなったりして。それで一ヶ月ぐらい落ち込んだ気持ちを引きずっていたのかな。。。そのときの気持ちと、もう一つ。実はタッキーのことを書いた曲なんですよね。馬場ちゃん入りたての頃とか特に、バンドの方向性に関して「こうしようよ酒井くん!」とか「なにやってんだよ馬場ちゃん!」とか熱く語っている時期があって。でもタッキーって、熱く語った1日~2日後には言った事忘れてるんですよね(笑)。言われた方はずっと覚えてるんですけどね。タッキー幸せだな~って思いつつ(笑)これ歌にしたいなって思って。馬場ちゃんに曲聴かせてもらった時に、面白い曲だな~って言う印象があったので、歌詞もちょっと面白いものにしたくて作った曲ですね。
タッキーに「これひょっとして俺の事書いてる?」って以前訊かれた事があって、そのときは違うって言ったんだけど(笑)。
でも、成功する人って、いい意味でいろんな事をねちねち引きずらずに忘れて進んで行ける人のような気がしていて、ある意味タッキーへの憧れも含んだ歌詞ですよ。
これは過去ライブでも何回かやってる曲ですが、結構みんな拳揚げて盛り上がってくれるので、ツアーでやるのが楽しみですね。
 
I:次の曲「talk to me,talk to you」。レコーディングでもコーラスにあきよしふみえさん(ポケットモンスターの主題歌「Together」等を唄う女性アーティスト)に参加してもらったりいろいろと試みた曲だと思いますが、酒井くん的にはどうですか?試みは成功しましたか?
S:うん、前にも一度レコーディングした事がある曲なのですが、今回はあきよしさんに参加してもらっていたり、歌も前は普通に唄っていたんですが、今回は遊べるところは遊んでしまおうというところが前面に出ていて。よりいい形になったのではないですかね。前に録ったものより、面白いなと思えますね。
これはこの曲に限らず、「ETERNAL SOUL」全体に言える事でもあるのですが、唄い方、声のあてどころ含めて、自由奔放にやりましたね。
何かひとつチャレンジしての達成感と言うかね。そういうのは強く感じていますね。
 
I:そして最後の曲「希望の光」。
S:もともとは震災直後、計画停電を体験して。。凄かったですよね。信号も全部消えて。車とかどうするのかと思ったら、みんなゆっくり、丁寧に運転していて。。。譲り合って走っていることにちょっと感動したりとか。。。大人は灯りが無くなったときの街の暗さに驚いていて、子供は大喜びで。。なんかそんな風景を歌にしたいなと思って作った曲ですね。
ワンマンライブの先行予約特典になったシークレットバージョンとアルバムバージョン、それともう一つ、今、ツアー用にバンドでもアレンジしていて、バンドバージョンもなかなかいい感じになりそうです。多分これはツアー全会場でやると思うので、楽しみにしていて下さい。
I:収録曲の中でこの曲だけ活動休止が決定してからレコーディングした曲。テーマとしては別に活動休止の曲ではないけれども、時間軸的に現在進行形のこの曲が収録されている事で、活動休止に際してリリースする今回のアルバムが凄くリアルに息づいている気がするのですが。。
S:特に狙って書いたわけではないのですが、、、純粋にいい曲を書こうとして書いた方が、なんか状況に応じて狙って書くより、僕の場合は人に届く曲になるんだなあと今回思いましたね。「Wild Flowers」にしろそうなんですけど。。
自分が言いたい事に素直に歌詞が書けましたね。結構すぐに書けた。
みんなに「活動休止したい」っていう気持ちを伝えて、肩の荷が降りた状況で書いた歌詞、凄くリラックスして作れた曲ですよね。
みんなに届く曲になればいいなあと思います。

今回の「ETERNAL SOUL」は、活動休止の区切りのアルバムではあるけれども、僕の中では「BRIDGE」に通じる所があって。今のRAMARのベスト盤だなあって感じが強くします。
震災後に作ってきたアルバムなので、なにか明るい、ハッピーなアルバムにしたいなってことで選曲から外れた曲もあり、人によっては何であの曲入ってないんだ?なんてこともあるかもしれないけど。。
再び活動出来る時が来たら、そういう曲もまた引き連れてやっていければなと思っています。